瀉下薬

瀉下薬についてです。

瀉下とは、便として排泄させるという意味です。

(なお瀉血は、血を抜くことで、かなり以前に西洋で行われていました)

瀉下は基本的に、実証の治療に用います。

実であり勢いがあるから間引くのですから、虚証に使用してはいけません。


1 大黄:だいおう

<対応する証> 実証、熱症、瘀血、水毒

<神農本草経> 下品

<東洋医学的効能> 通便瀉熱、清熱燥湿、活血通経

<西洋医学的薬理作用> 抗炎症作用、解熱作用、瀉下作用、鎮痛作用、向精神作用、血圧降下作用、血液凝固抑制作用、抗トロンビン作用、抗線溶作用、止血作用、抗胃潰瘍作用、過酸化脂質産生抑制作用、肝障害予防作用、利胆作用、インターフェロン誘発作用、急性膵炎改善作用、膵液分泌促進作用、血中尿素窒素低下作用、糖尿病改善作用、尿酸値降下作用、抗腫瘍作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、免疫抑制作用

<代表的な漢方薬> 通導散、治打撲一方、大黄牡丹皮湯、桃核承気湯、防風通聖散、柴胡加竜骨牡蠣湯


大黄は、通便瀉熱といって、腸の熱を冷まし瀉下することによる排便作用があります。

大黄の瀉下作用は、主に腸に作用します。

清熱燥湿は、熱を冷まし、水毒を改善する作用です。

大黄は瀉下し、便の中に余分な水を排出します。

活血通経とは、瘀血を改善し、排便させる作用のことです。

なお、プルゼニドという西洋の下剤がありますが、これはセンノサイドという成分のことで、大黄から発見されました。